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第1章 ■男子だらけの高校へ■　【碧里編】

　その後、面接と試験を受けた碧里は、なんと見事に合格することができた。

　本人も元から「容易ではない」と思っていただけに、この結果には狂喜乱舞させられたことは言うまでもない。

　試験問題は難しく感じられただけに、成績がそれほど良くない碧里にとっては、なおのこと驚きだった。



　そして手続きも滞りなく済ませることができ、無事に入学する運びとなった碧里。

　新１年生は３クラスあって、各クラス１名ずつしか女子がいないということを、碧里は入学後に知ることとなった。

　無論、２年生と３年生には男子しかいないわけなので、つまりは全校生徒のうち女子はたった３名ということだ。

「学校案内のパンフレットにあった通り、本当に若干名の募集だったんだな」と、碧里は実感した。