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いとかなし
第13章 こいすちょう わがなはまだき たちにけり
車椅子バスケのチーム練習に合流する啓司。
がしゃん、がしゃんと車椅子同士がぶち当たる派手な音が体育館に響く。
「何、浮かない顔してんだよ」
「してないよ」
ベンチに座っていた啓司の隣に腰を下ろす恒平。
「そっちこそ、ちいちゃんの事どうすんの?」
「ちいちゃん可愛いからね、早く食っちゃわないと盗られちゃうかもな」
「お前、楽しんでるね」
「そっちこそ、うまくいってないのかよ?」
「いってるよ、もう俺のものだし」
「へー、じゃあ何でそんな浮かない顔してんだよ」
返答をワクワクして待っている恒平に、わざわざネタを提供する様な真似はしない。
「藤原さんの肘の曲がり具合が良くないな」
啓司は練習を止めると、藤原を呼び肘の違和感について尋ねた。
「まーじめぇー」
ふふんと恒平は鼻先で嗤った。
がしゃん、がしゃんと車椅子同士がぶち当たる派手な音が体育館に響く。
「何、浮かない顔してんだよ」
「してないよ」
ベンチに座っていた啓司の隣に腰を下ろす恒平。
「そっちこそ、ちいちゃんの事どうすんの?」
「ちいちゃん可愛いからね、早く食っちゃわないと盗られちゃうかもな」
「お前、楽しんでるね」
「そっちこそ、うまくいってないのかよ?」
「いってるよ、もう俺のものだし」
「へー、じゃあ何でそんな浮かない顔してんだよ」
返答をワクワクして待っている恒平に、わざわざネタを提供する様な真似はしない。
「藤原さんの肘の曲がり具合が良くないな」
啓司は練習を止めると、藤原を呼び肘の違和感について尋ねた。
「まーじめぇー」
ふふんと恒平は鼻先で嗤った。