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いとかなし
第14章 おもいねに わがこころから
車を停めた駐車場は小高くなっていて、周りには人気もなかった。
「き、綺麗ですね!…っ!」
きゅっと無言で右手を握られる。
「構えられると襲いにくい」
「襲っ…?!」
弾かれたように啓司に振り向くと、啓司は必死に笑いを堪えていた。
「っ!もうっ!」
「ごめんごめん、でも襲いたくなるのは本当だよ」
「啓司さんっ」
「糸はならない?」
真っ直ぐな瞳で見つめられると、心を見透かされたように言葉を詰まらせた。
その様子を見て啓司は上半身を乗り出してキスを求める。
「キス、だけですよ…?」
うんうんと頷いて強請る啓司の唇に、チュッとリップ音をたてた。
「さっ!帰ろう!さっさとね!」
啓司は家に向かって一直線にアクセルを踏んだ。
「き、綺麗ですね!…っ!」
きゅっと無言で右手を握られる。
「構えられると襲いにくい」
「襲っ…?!」
弾かれたように啓司に振り向くと、啓司は必死に笑いを堪えていた。
「っ!もうっ!」
「ごめんごめん、でも襲いたくなるのは本当だよ」
「啓司さんっ」
「糸はならない?」
真っ直ぐな瞳で見つめられると、心を見透かされたように言葉を詰まらせた。
その様子を見て啓司は上半身を乗り出してキスを求める。
「キス、だけですよ…?」
うんうんと頷いて強請る啓司の唇に、チュッとリップ音をたてた。
「さっ!帰ろう!さっさとね!」
啓司は家に向かって一直線にアクセルを踏んだ。