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いとかなし
第14章 おもいねに わがこころから
玄関の引き戸を開けると、出迎えたのはよる。
「ただいま」
糸はよるを抱き上げて居間に、啓司はお風呂場へ向かった。
「あれ?ふゆ?」
縁側に近いいつもの位置にふゆの姿がない。
「ふゆ?ふゆー…?!ふゆっ!?」
キッチンへ下りる小さな段差の下でふゆが横たわっている。
「け、啓司さんっ!ふゆがっ!!」
慌てて駆け寄ってきた啓司はふゆの荒い呼吸にすぐ抱え上げて車に乗せた。
車内でかかりつけの獣医に電話をし、容体を伝える。
「ふゆ、ふゆ!」
ハッハッと短い呼吸が苦しげだ。
糸はふゆの体を摩ることしか出来ない。
駆け込んだ病院では直ぐに治療が施された。
秒針が進む音さえも悪戯にゆっくりと進む。
「ただいま」
糸はよるを抱き上げて居間に、啓司はお風呂場へ向かった。
「あれ?ふゆ?」
縁側に近いいつもの位置にふゆの姿がない。
「ふゆ?ふゆー…?!ふゆっ!?」
キッチンへ下りる小さな段差の下でふゆが横たわっている。
「け、啓司さんっ!ふゆがっ!!」
慌てて駆け寄ってきた啓司はふゆの荒い呼吸にすぐ抱え上げて車に乗せた。
車内でかかりつけの獣医に電話をし、容体を伝える。
「ふゆ、ふゆ!」
ハッハッと短い呼吸が苦しげだ。
糸はふゆの体を摩ることしか出来ない。
駆け込んだ病院では直ぐに治療が施された。
秒針が進む音さえも悪戯にゆっくりと進む。