この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
いとかなし
第15章 ゆうづきし おおいなせそくも
ランチ終わりのエレベーターホールはそこそこ混んでいる。
「黒柳、プレゼンお疲れ!」
「おめでとう!やったな!」
あちこちから声が掛かり、少し照れた様に返事をする賢都。
「黒柳くん、お祝いしようよー!」
「空いてる日教えて〜」
女の子の黄色い声とともにエレベーターに乗り込んだ。
「何ですか?」
ふふっと小さく笑った筈が賢都が首を傾げる。
「賢都くん、カッコいいもんね、大変だ」
「本当にそう思ってます?何か楽しんでるでしょ?」
「ないない!」
「顔、ニヤけてますって」
不服そうに唇を尖らす賢都に、糸は破顔して背を向けた。
午後の仕事を終えて、定時上がりの千津子と一階で待ち合わせた。
「黒柳、プレゼンお疲れ!」
「おめでとう!やったな!」
あちこちから声が掛かり、少し照れた様に返事をする賢都。
「黒柳くん、お祝いしようよー!」
「空いてる日教えて〜」
女の子の黄色い声とともにエレベーターに乗り込んだ。
「何ですか?」
ふふっと小さく笑った筈が賢都が首を傾げる。
「賢都くん、カッコいいもんね、大変だ」
「本当にそう思ってます?何か楽しんでるでしょ?」
「ないない!」
「顔、ニヤけてますって」
不服そうに唇を尖らす賢都に、糸は破顔して背を向けた。
午後の仕事を終えて、定時上がりの千津子と一階で待ち合わせた。