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いとかなし
第17章 まよいそめし ちぎりおもうが
「糸、気持ちが揺れるなんて良くあることだよ、私は揺れてる糸を軽蔑したりしない、当たり前だと思う」
「え…?」
非難されるとばかり思っていた。
啓司に十二分に満たされているのに、賢都にもふらつくなんてと。
「私もふらふらしてるもん」
「え…え?!」
「恒平さんと綾時、まぁ、糸と違うのはどっちとも付き合ってないってとこかな」
恒平が千津子にちょっかいを掛けているのは知っていたけれど、綾時とは初耳だ。
「恒平さん、はっきりしないし…綾時は…側で見てて…楽しいんだよね、どっちが好きか自分の気持ちなのに分からない」
「ちいちゃん…」
「賢都の気持ちは知ってた、いい奴だよね、啓司さんとは違う魅力があるし、あの態度は…カッコいいよ、だから…あの二人に言い寄られて揺れる糸は普通だと思う」
「え…?」
非難されるとばかり思っていた。
啓司に十二分に満たされているのに、賢都にもふらつくなんてと。
「私もふらふらしてるもん」
「え…え?!」
「恒平さんと綾時、まぁ、糸と違うのはどっちとも付き合ってないってとこかな」
恒平が千津子にちょっかいを掛けているのは知っていたけれど、綾時とは初耳だ。
「恒平さん、はっきりしないし…綾時は…側で見てて…楽しいんだよね、どっちが好きか自分の気持ちなのに分からない」
「ちいちゃん…」
「賢都の気持ちは知ってた、いい奴だよね、啓司さんとは違う魅力があるし、あの態度は…カッコいいよ、だから…あの二人に言い寄られて揺れる糸は普通だと思う」