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いとかなし
第2章 あふことの たえてしなくは なかなかに
「ベッドが良ければ明日買いに行こう、とりあえず布団は干してあるんだけど、下にあるから今日はもう疲れたし下で一緒に寝よう」

一緒という言葉に驚いたけれど、それを指摘するのは何だか悪い気がした。

一階はリビングとダイニングキッチン、お風呂にトイレ、そして施術するらしき部屋と、あと二部屋が続いていて、そこが庭に面していた。

爽やかな風が吹き抜けて、都会の喧騒など全く感じなかった。

水色と白のタイル張りのお風呂も小綺麗にされており、何だかおばあちゃんちに来た様に懐かしく感じた。

お風呂を出ると布団はわずかな隙間を開けて並んで敷いてあった。

啓司はキッチンで洗い物を終えたところで、入れ替わりでお風呂に入っていった。
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