この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
いとかなし
第2章 あふことの たえてしなくは なかなかに
湯を流す音が聞こえ始めると、ふかふかの布団にダイブした。
お日様の匂いがすると、すうっと胸が軽くなる気がした。
千津子から、何とはなしに大丈夫のメールが来ていた。
大丈夫と返信して布団をかき抱く。
ぎゅっと目を瞑ると…喉の奥がぎゅっとした。
今目を開けたら…きっと溢れてしまう。
ふんふんと耳をくすぐるそれに目を開けると、ふゆが傍でじっと糸を見つめていた。
「…大丈夫、だよ?そんな…心配…」
ふゆはペロリと糸の目尻を舐め上げた。
「…大丈…ぶ…っぅ…ふ…」
ぼろぼろと堰き止められていた思いが涙となって溢れ出す。
溢れる度にふゆがそれを舐めとる。
「…ふ…ゅ…ありがと…ぅ…」
ふゆを抱いて、糸は泣いた。
お日様の匂いがすると、すうっと胸が軽くなる気がした。
千津子から、何とはなしに大丈夫のメールが来ていた。
大丈夫と返信して布団をかき抱く。
ぎゅっと目を瞑ると…喉の奥がぎゅっとした。
今目を開けたら…きっと溢れてしまう。
ふんふんと耳をくすぐるそれに目を開けると、ふゆが傍でじっと糸を見つめていた。
「…大丈夫、だよ?そんな…心配…」
ふゆはペロリと糸の目尻を舐め上げた。
「…大丈…ぶ…っぅ…ふ…」
ぼろぼろと堰き止められていた思いが涙となって溢れ出す。
溢れる度にふゆがそれを舐めとる。
「…ふ…ゅ…ありがと…ぅ…」
ふゆを抱いて、糸は泣いた。