この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
いとかなし
第3章 昔はものを 思はざりけり
昼からは郊外のホームセンターへ向かった。

「ベッドは?」

「いらないです」

「机は?」

「いらないです」

「…糸ちゃん、いらないばっかじゃ来た意味ないでしょ」

「だって甘利さん家、必要なものは揃ってるし、本当にいらないんです」

納得できないらしく唇を尖らせる啓司。

結局買ったのは歯ブラシと布団カバーだけだった。

「夜ご飯何食べたい?」

当たり前のように啓司が尋ねてくる。

「え…と…何でもいいです」

「苦手な食べ物ある?」

「これといってないです」

啓司はそれを聞いて迷いもなくカゴに食材を入れていった。

エコバックと布団カバーが入っている袋をそれぞれ手に下げる。

「どっちか持ちます」

「じゃあこっちお願い」

布団カバーの袋を糸に渡すと、空いた左手の掌を開いたまま何かを待っている。
/232ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ