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いとかなし
第4章 しのぶれど 色に出にけり
定期的に行われる会社の女子会は、部を超えて参加率90%を誇る有意義な会だ。
男子社員や上司の愚痴もさる事ながら、やはり色恋沙汰の話には一際興味を引く。
他の会社の誰々がカッコいいなどとリサーチ力の高さにも舌を捲く。
「鴻上さん、最近痩せたよね?」
「なんか綺麗になったもん、ぴちぴちしてる」
お姉様方にほっぺたをすりすりされながら、なかなか目ざといところを突いてくる。
確かにそらの散歩はほぼ毎日30分ほど歩くし、啓司の作る料理はバランスも良く肌ツヤが良くなっていた。
「糸には優秀なインストラクターが付いてるもんね」
「インストラクター?!」
「どんな人よ〜?」
「どんなって…」
脳裏に啓司の笑顔が浮かぶと思わず頬が緩んでしまう。
男子社員や上司の愚痴もさる事ながら、やはり色恋沙汰の話には一際興味を引く。
他の会社の誰々がカッコいいなどとリサーチ力の高さにも舌を捲く。
「鴻上さん、最近痩せたよね?」
「なんか綺麗になったもん、ぴちぴちしてる」
お姉様方にほっぺたをすりすりされながら、なかなか目ざといところを突いてくる。
確かにそらの散歩はほぼ毎日30分ほど歩くし、啓司の作る料理はバランスも良く肌ツヤが良くなっていた。
「糸には優秀なインストラクターが付いてるもんね」
「インストラクター?!」
「どんな人よ〜?」
「どんなって…」
脳裏に啓司の笑顔が浮かぶと思わず頬が緩んでしまう。