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いとかなし
第1章 などみをつくし 思いそめけむ
今思えば、部屋は二つあるのに、どうしてベッドの部屋のドアを開けたのか。
あの声がテレビや音楽とは別物だとどうして気づかなかったのか。
「歩、起きて…る…?」
ドアが開いても、彼女のくぐもった声も、歩の腰の動きも止まることはなかった。
「…っあ、ゆ…むぅ…すご…っ…あっ…あんっ…」
泥濘む淫猥な音も、歩の額に滲む汗まではっきりしていた。
何がなんだかわからない。
この光景が現実なのか、あの歩は本当に歩なのか。
「誰…?」
「っ!?糸?!な、んで!?」
「糸って…あ、彼女サン?」
歩より焦る様子もない女の子は見せつける様に歩の腰に足を絡めた。
「っや、べ…っく…」
「あーもう、また中出しぃ?」
また?初めてじゃないの?
女の子の笑顔が勝ち誇って見えた。
あの声がテレビや音楽とは別物だとどうして気づかなかったのか。
「歩、起きて…る…?」
ドアが開いても、彼女のくぐもった声も、歩の腰の動きも止まることはなかった。
「…っあ、ゆ…むぅ…すご…っ…あっ…あんっ…」
泥濘む淫猥な音も、歩の額に滲む汗まではっきりしていた。
何がなんだかわからない。
この光景が現実なのか、あの歩は本当に歩なのか。
「誰…?」
「っ!?糸?!な、んで!?」
「糸って…あ、彼女サン?」
歩より焦る様子もない女の子は見せつける様に歩の腰に足を絡めた。
「っや、べ…っく…」
「あーもう、また中出しぃ?」
また?初めてじゃないの?
女の子の笑顔が勝ち誇って見えた。