この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
いとかなし
第4章 しのぶれど 色に出にけり
啓司は糸の目の前に小指を差し出した。
「約束ね」
無邪気に指を絡める啓司に糸はくすりと笑った。
「はい」
「約束げんまん、嘘ついたらー…どうしようかな?」
真剣に破った見返りを考えている啓司。
「じゃあ日曜日までに考えておいてくださいね」
「何でもいいの?」
目がきらきらしている啓司に、糸は失言だったのかと首を竦めた。
「そらっ!!糸ちゃんに何してもらおう?」
「甘利さん!約束を破ったら、でしょ?」
「他の奴を応援したらだからね」
年を押すようにして、そらも承認とばかりに顔を向けてくる。
半ば呆れながらも、やっぱりその顔が…。
湧き上がってくる気持ちを抑えたくとも、さっき抱きしめられた匂いや腕の力強さや、胸の厚みに頬が熱くなる。
「約束ね」
無邪気に指を絡める啓司に糸はくすりと笑った。
「はい」
「約束げんまん、嘘ついたらー…どうしようかな?」
真剣に破った見返りを考えている啓司。
「じゃあ日曜日までに考えておいてくださいね」
「何でもいいの?」
目がきらきらしている啓司に、糸は失言だったのかと首を竦めた。
「そらっ!!糸ちゃんに何してもらおう?」
「甘利さん!約束を破ったら、でしょ?」
「他の奴を応援したらだからね」
年を押すようにして、そらも承認とばかりに顔を向けてくる。
半ば呆れながらも、やっぱりその顔が…。
湧き上がってくる気持ちを抑えたくとも、さっき抱きしめられた匂いや腕の力強さや、胸の厚みに頬が熱くなる。