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いとかなし
第5章 みをつくしてや 恋ひわたるべき
「ただ…何でかなって…」
「大丈夫、糸ちゃんの事は一切話してないし、ただの客として髪切って貰っただけだから!ただ…金と女にだらしないのにはムカついたから…ちょっと法的措置は取らせて頂きました」
ぺこっと頭を下げる啓司を咎める事など出来ない。
「…私、歩に会ってきますね」
「えっ?!何で?!」
「やっぱり、ちゃんと言いたい事面と向かってぶつけたいです」
「…電話じゃダメ?本当は話すのもムカつくんだけど」
縋るように唇を尖らせる啓司に、糸は頬を緩める。
「糸ちゃん、俺今結構真剣よ?」
「はい」
「あ゛〜俺嫌われそうな事ばっかり言ってんな…」
頭をがしがしと描きながらちらっと糸を見る。
「大丈夫、糸ちゃんの事は一切話してないし、ただの客として髪切って貰っただけだから!ただ…金と女にだらしないのにはムカついたから…ちょっと法的措置は取らせて頂きました」
ぺこっと頭を下げる啓司を咎める事など出来ない。
「…私、歩に会ってきますね」
「えっ?!何で?!」
「やっぱり、ちゃんと言いたい事面と向かってぶつけたいです」
「…電話じゃダメ?本当は話すのもムカつくんだけど」
縋るように唇を尖らせる啓司に、糸は頬を緩める。
「糸ちゃん、俺今結構真剣よ?」
「はい」
「あ゛〜俺嫌われそうな事ばっかり言ってんな…」
頭をがしがしと描きながらちらっと糸を見る。