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いとかなし
第5章 みをつくしてや 恋ひわたるべき
「何啓司くん、ベタ惚れじゃん」
「独占欲強い男は嫌われるよ〜」
「うるさいっ!じゃあ乗るな!」
「糸ちゃん、こんな奴やめて俺と付き合わない?」
「そうそう、俺んちのマンションも空き家あるよ?家賃も手頃だし」
「余計な事をいうな!勝手に糸と喋るな!!」
ヒートアップする啓司を思いっきり笑いながら、最寄りの駅で彼らを捨てるように下ろした。
二人きりになった車内でも、まだ啓司は何処となく機嫌が悪い。
荷物を降ろすと、猫たちは一目散にいつもの寝床へ向かい丸くなった。
犬たちは近所の人に散歩を頼んで行ったので既に眠っている。
「甘利さん、お風呂先にどうぞ、ずっと運転して疲れたでしょう?」
「独占欲強い男は嫌われるよ〜」
「うるさいっ!じゃあ乗るな!」
「糸ちゃん、こんな奴やめて俺と付き合わない?」
「そうそう、俺んちのマンションも空き家あるよ?家賃も手頃だし」
「余計な事をいうな!勝手に糸と喋るな!!」
ヒートアップする啓司を思いっきり笑いながら、最寄りの駅で彼らを捨てるように下ろした。
二人きりになった車内でも、まだ啓司は何処となく機嫌が悪い。
荷物を降ろすと、猫たちは一目散にいつもの寝床へ向かい丸くなった。
犬たちは近所の人に散歩を頼んで行ったので既に眠っている。
「甘利さん、お風呂先にどうぞ、ずっと運転して疲れたでしょう?」