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いとかなし
第7章 ひとしれず おもえばくるし
その優しさに自分も癒されていたから、解る。
「甘利さんは…優しいの…」
そこが好き。
そこが…怖い。
「ごめん、糸ちゃんに嫌われたくなくて頑張ってた」
頑張ってた?
糸が顔を上げると、啓司は切なく笑っている。
「本当の俺は…独占欲強いし、すぐ嫉妬するし、我慢するの苦手だし…かなり…自制してた」
肩をすくめるその姿はなんだか可愛くて。
「そんな俺でもいい?嫌かな?」
「甘利さんがいい…私も好きです」
「じゃあここ来て?」
椅子をずらして、膝の上をぽんぽんと示す。
「え、え?」
「俺のこと、好きなら来て?」
気持ちを確かめる手段、啓司の笑顔が満面で呼んでいる。
糸は躊躇い何度も啓司の顔を見つめるけれど、急かされるばかりだった。
「甘利さんは…優しいの…」
そこが好き。
そこが…怖い。
「ごめん、糸ちゃんに嫌われたくなくて頑張ってた」
頑張ってた?
糸が顔を上げると、啓司は切なく笑っている。
「本当の俺は…独占欲強いし、すぐ嫉妬するし、我慢するの苦手だし…かなり…自制してた」
肩をすくめるその姿はなんだか可愛くて。
「そんな俺でもいい?嫌かな?」
「甘利さんがいい…私も好きです」
「じゃあここ来て?」
椅子をずらして、膝の上をぽんぽんと示す。
「え、え?」
「俺のこと、好きなら来て?」
気持ちを確かめる手段、啓司の笑顔が満面で呼んでいる。
糸は躊躇い何度も啓司の顔を見つめるけれど、急かされるばかりだった。