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いとかなし
第7章 ひとしれず おもえばくるし
片付けが済むと、啓司は仕事に出掛ける。
「行ってきます、戸締りしっかりね」
「行ってらっしゃい、気をつけてね」
ドアを開けて、思いついた様に振り返る。
「明日、さ…旅行行かない?」
「明日?」
「先約あった?」
首を振る糸に啓司は笑顔になる。
「じゃあ一泊で行こう、用意しておいてね、行ってきます!!」
意気揚々と出て行った後、糸もまた満面の笑顔で部屋に戻った。
泊まるための着替えや、スキンケアの用意を鞄に詰めていく。
ふと下着の引き出しを開けて手が止まった。
奥の方に仕舞ってあったピンク地に赤い花の刺繍が施されたセットを取り出した。
「啓司さん…可愛いって言ってくれるかな…」
一人呟いて、鞄へと忍ばせた。
「行ってきます、戸締りしっかりね」
「行ってらっしゃい、気をつけてね」
ドアを開けて、思いついた様に振り返る。
「明日、さ…旅行行かない?」
「明日?」
「先約あった?」
首を振る糸に啓司は笑顔になる。
「じゃあ一泊で行こう、用意しておいてね、行ってきます!!」
意気揚々と出て行った後、糸もまた満面の笑顔で部屋に戻った。
泊まるための着替えや、スキンケアの用意を鞄に詰めていく。
ふと下着の引き出しを開けて手が止まった。
奥の方に仕舞ってあったピンク地に赤い花の刺繍が施されたセットを取り出した。
「啓司さん…可愛いって言ってくれるかな…」
一人呟いて、鞄へと忍ばせた。