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kiss
第10章 hand
「で……できるし」
 強く言い放ち、自分のより何倍も大きなそれを握る。
 既に上を向いた熱い塊に、どきどきと心臓が早鐘を打つ。
 指先に神経が集中して、浮き上がった血管の凹凸まで感じる。
 裏スジを中指でなぞり、ゆっくりと根本に手を添える。
「ひゃんっ」
 先端を強く擦られ、ハヤが飛び上がる。
「直彦っ」
「いつまでもそんな擽ったく焦らさないでよ」
「……いじわる」
 ああ、可愛い。
 真っ赤になりながらちゃんと僕を見て、手淫を。
 その表情だけでイキそう。
 でも勿体ないから。
 もっと虐めたいから。
 昂りを抑えてハヤを見つめる。
 だが、目が合うと逸らされてしまう。
 下唇を噛んで恥ずかしさから逃げるように。
 だったら……
 身を起こしてハヤを膝に乗せる。
 向かい合う形になり、嫌でも此方を向くハヤに笑いかける。
 これならよく見えるしね。
「直彦……目がエロい」
「ははっ。ハヤこそ」
「もうすぐイキそうでしょ」
 ヤバい。
 そろそろ本当に……
「あ、直彦おっきくなっ……」
 言いかけたハヤの手の中から液が飛び散る。
 固まったハヤがそっと見上げると、達した本人が口許を押さえて俯いていた。
「直彦?」
「……あんまり煽らないでくれる?」
 うっすらと涙が滲んだ眼で射られ、ハヤはつい見とれてしまった。
 濡れた手を掴み上げ、べろりと舐める。
「やっ、なに」
 自らの精液を躊躇わずに飲み込み、幼い指を丁寧に綺麗にしていく。
 ぞわぞわとした快感にハヤは溺れた。
 直彦が、おれの指を……
 十五も歳上の男が自分の指を丹念に舐めているという優越、背徳感。
 その気持ちの名前を知らずとも、ハヤは込み上げてくる気持ちよさに酔いしれた。
 ぴちゃ。
「……ハヤ、男の眼になってる」
「え?」
 それを読み取った美浦がクスリと笑った。
 素質ありすぎ。
 マゾじゃあないんだよね。
 こういうところが堪らない。
「キスして」
 で、こんなことを言った瞬間には…
「ええっ」
 今までの雄の顔はどこへやら。
 おどおどとした少年に戻る。
 さっきまで何してたかわかってる?
 今更キスに焦らないでよ。
「ハヤに、キスされたいな」
「あ……もう」
 身を乗り出して、唇を重ねる。
 チュ。
 スタンプキス。
 まだそれが関の山。
「……したよ」
「ん。よくできました」
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