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kiss
第12章 eye
なんて。
なんて、言えばいい。
考えられない。
心臓がばくばく言ってる。
これ、兄ちゃんの手に伝わってんのかな。
生唾を飲み込む。
「俺は……」
大音量でオープニングの曲が流れる。
あ、始まった。
二人してテレビの方を向く。
兄ちゃんはあっさり俺の上からどいて、さっきまでの位置に戻った。
ポテチをつまみながら。
「始まったぞ」
知ってるよ。
がばりと起き上がる。
喉が渇いた。
コーラを手に取る。
一気に飲み干したら、少しだけ落ち着いた。
空になったグラスを兄ちゃんが眺める。
「おかわり、いるか」
「いる」
さっきまでのはただの遊び。
だから、怖がる必要なんてない。
落ち着け、俺の心臓。
冷蔵庫が開閉する音。
大きいペットボトルを持った兄ちゃんが歩いてくる。
注ごうとキャップを開けて、それから思案するように止まった。
泡の絶えない黒い液体を見て。
「兄ちゃん?」
それから小さく口角を持ち上げた。
知ってる。
俺を水槽に突き飛ばすとき、驚かすとき、意地悪をするとき。
悪い考えが浮かんだ時の顔だ。
「お前、炭酸オナニー知ってる?」
「はっ?」
「さっきしつこく訊いてきただろ。オレは溜まったらヤるけど、お前毎日声あげてやってんじゃん。色んな方法も試したことあるか?」
やばい。
固まって動けない。
兄ちゃんがペットボトルを俺の前に置いて、にやりと笑う。
手を掴まれて、ソファの背に押し付けられる。
「兄ちゃんっ、なにや、ちょ!」
ジャージと下着の両方に親指をかけ、ずらされる。
「え……なに、すんの」
空いた手で必死に食い留めているが、勃ちかけたソレがもう少しで露わになってしまう。
それだけはだめだ。
「手、放して」
「ぜってーやだ。兄ちゃん、ヤバいことする気だろ」
「そうだけど?」
そう言ってガッと腿まで下ろされる。
急いで脚を曲げたが、目の前を液体が落ちて行った。
「あっが」
炭酸が局部にそのままぶつかる。
びちゃびちゃと撥ねながら。
痛すぎる刺激に脚をばたつかせるが、液体は体の隙間を伝って一部の隙も無く侵入してくる。
「いだ、あっく、んぎぅ……っ、にいちゃっ、やめ、ああっうぐ」
「すげえ泡立ってる。痛い? 痛い?」
なんて、言えばいい。
考えられない。
心臓がばくばく言ってる。
これ、兄ちゃんの手に伝わってんのかな。
生唾を飲み込む。
「俺は……」
大音量でオープニングの曲が流れる。
あ、始まった。
二人してテレビの方を向く。
兄ちゃんはあっさり俺の上からどいて、さっきまでの位置に戻った。
ポテチをつまみながら。
「始まったぞ」
知ってるよ。
がばりと起き上がる。
喉が渇いた。
コーラを手に取る。
一気に飲み干したら、少しだけ落ち着いた。
空になったグラスを兄ちゃんが眺める。
「おかわり、いるか」
「いる」
さっきまでのはただの遊び。
だから、怖がる必要なんてない。
落ち着け、俺の心臓。
冷蔵庫が開閉する音。
大きいペットボトルを持った兄ちゃんが歩いてくる。
注ごうとキャップを開けて、それから思案するように止まった。
泡の絶えない黒い液体を見て。
「兄ちゃん?」
それから小さく口角を持ち上げた。
知ってる。
俺を水槽に突き飛ばすとき、驚かすとき、意地悪をするとき。
悪い考えが浮かんだ時の顔だ。
「お前、炭酸オナニー知ってる?」
「はっ?」
「さっきしつこく訊いてきただろ。オレは溜まったらヤるけど、お前毎日声あげてやってんじゃん。色んな方法も試したことあるか?」
やばい。
固まって動けない。
兄ちゃんがペットボトルを俺の前に置いて、にやりと笑う。
手を掴まれて、ソファの背に押し付けられる。
「兄ちゃんっ、なにや、ちょ!」
ジャージと下着の両方に親指をかけ、ずらされる。
「え……なに、すんの」
空いた手で必死に食い留めているが、勃ちかけたソレがもう少しで露わになってしまう。
それだけはだめだ。
「手、放して」
「ぜってーやだ。兄ちゃん、ヤバいことする気だろ」
「そうだけど?」
そう言ってガッと腿まで下ろされる。
急いで脚を曲げたが、目の前を液体が落ちて行った。
「あっが」
炭酸が局部にそのままぶつかる。
びちゃびちゃと撥ねながら。
痛すぎる刺激に脚をばたつかせるが、液体は体の隙間を伝って一部の隙も無く侵入してくる。
「いだ、あっく、んぎぅ……っ、にいちゃっ、やめ、ああっうぐ」
「すげえ泡立ってる。痛い? 痛い?」