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kiss
第12章 eye
やばい、この体勢。
全身が包まれて重みで圧迫されて、さっきより奥まで入ってくる。
掴まれた手首がブルブル震えてる。
「んん、っは、あ」
「もうちょい足開ける? そう、いいじゃん。すっげ気持ちいい」
さっきよりも遅いリズムで、感触を味わうようにスライドされる。
それがよりバチバチと快感を焼き付けてくる。
兄ちゃんも気持ちいいんだ。
やっばい嬉しい。
シーツに顔を押し付けて息が苦しいけど、女みたいな声を我慢したい。
フーッ、フーッと力強く呼吸を繰り返す。
じゃないと喘ぎ続けてしまいそうで。
「わ、り。止まんない」
手を外して、ぎゅっと首と胸を抱かれると、叩きつける音が一層響いた。
「んあっ、ちょっ、あああ」
ずるい、気持ちよすぎるって。
ベッドの枠を掴んで、歯を食いしばる。
シーツに擦れて、爆発しそうな自身を片手で握ると、夢中で擦った。
「流石に、いきなりはイケないもんな。っは、声えっろ」
止まらない喘ぎ声を笑われて、耳に唇が吸い付く。
声がダイレクトに脳に響く。
「な。これから毎日ヤレるんだぜ」
吐息が首の血管を沸騰させる。
「最高だろ」
全身が震えて、痛いほど昂ぶった先端から快感の塊が飛び出した。
「あああっ」
治まらないバチバチとした痺れに、シーツに顔を埋める。
ぎゅうっと締め付けるように縮んだ尻が、さらにさらに中のモノを包み込む。
「きついって。ばか」
スパートをかけるように両肩を強く押さえて、ピストンの速度が増す。
やばいやばいやばい。
意識飛ぶ。
「やめっ、っふぐ、やだ」
振動で口元がマットレスに沈む。
余裕のない荒い息遣いが続々と背中を撫でる。
「う、あ。イく」
沸き立つような熱さにさらに飛沫が注がれる。
ドクンドクンと互いの鼓動が聞こえるくらい密着して、呼吸を整える。
数十秒の、余韻のような、静かな間の後で、兄ちゃんは囁いた。
「……コーラ片付けに行くか」
「なにそれ。ムードゼロだって……」
爽やかに笑って予告なく立ち上がる。
「っいい!?」
いきなり空っぽになったそこが、すがりつくように締まった。
階下に降りると、穏やかにグラスの水を飲む姿に、苦く笑うしかない。
下半身裸のくせに。
なんでそんな格好いいままなんだよ。
「お前も飲む?」
「うん」