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kiss
第6章 ignorant

「はっ……はぁ」
 口の端から液体が溢れる。
「あ……き、くらおじさ…」
「美味いか?」
 朋は畳に手をついて、すぐに肩から崩れ落ちた。
 起き上がろうとしても、四つん這いのまま震えるだけ。
 周りに控えていた五人の男が手を、足を掴む。
 それから体中をなで回す。
「……ふ、ぅああ」
 甲高い声が響く。
 秋倉おじさんは愉しそうに朋の顔を持ち上げ、ねっとりとキスをした。
 見てるだけで寒気がする。
「お前は本当に綺麗だったな」
 ざわ。
「あ……」
 なにこれ。
 朋の着物が脱がされる。
 怖い。
 止まんない。
 おじさんが離れると朋は男たちの中に埋もれて見えなくなった。
 ううん。
 あの、白い足だけ見える。
「ぃやッッ、あん……」
 胸元に屈んだ男の舐める音。
 着物の隙間に顔を沈めた男の吸う音。
 ピチャピチャと。
 ズルズルと。
 朋の足はバタバタしていたのに、いつの間にかくたっと力が抜けたみたいに揺れて。
「んん……ッッ」
 さっきから寒くて堪んない。
 助けに行かなきゃ。
 このままじゃ…
 ダメなのに。
「あぁがッッ」
 え。
 なに。
 一瞬ビクンと動いた足を見る。
 それから男が腰を動かす度に揺れる足を。
 朋。
 動いてよ。
 早く顔を見せてよ。
 何かを叩きつける音が耳に染み付く。
 パンパン、て。
 やだ。
 やだやだやだ。
 覗き穴から離れて足を抱える。
「あぁッ……ふ、やッッ」
 耳を塞いでも聞こえる。
 大好きな朋の声が。
「ハツモノは違うな」
「ちゃんとしゃぶれよ、ほら」
「んぶ……ふ、んん」
 あ。
 震えが止まった。
 代わりに現れたのは……
 そっと顔から手を離し畳を睨む。

 あいつら、誰?

 立ち上がり、障子に手をかける。
 朋。
 今、助けてあげる。
 簪を髪から引き抜く。
 ハラリと垂れた髪が目を隠す。
 ギュッと細い凶器を握り、息を吸った。
「やめな」
 後ろから聞こえた声に固まる。
「あのおじさんに逆らっちゃダメ」
 振り返ると、背の低い少年が立っていた。
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