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kiss
第9章 finger
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きょとんとするタヤに近づき、にっと笑ってパーカーのチャックを下ろす。
「ちょちょっ、帯乃さんっ?」
するりと下に落とし、Tシャツ姿になったタヤに囁く。
「今日は泊まっていきなよ」
わかりやすく紅くなるなあ。
帯乃はタヤの幼い横顔を見て癒された。
それから手を引いて風呂場に向かう。
「おっ、俺着替え持って」
「なくて当たり前。貸したげる。ってか好きなのあげるよ」
廊下を突っ切り、黒い扉を開く。
ふわっと良い香りがバスルームから漂う。
タヤは顔を上げて固まった。
「凄いでしょ。ここはこだわったんだ」
壁一面のガラス。
東京の夜景を空から見下ろしているみたいだ。
ネオンにビルの明かり。
遥か下の車のヘッドライトが線になってちらつく。
「天窓作っても星はこんなに見えないからさ」
「いやもうなんていうか……ってなんで帯乃さん脱いでんですか!」
「え? ダメ?」
バッと顔を覆ってタヤが壁際に後ずさる。
上半身を露にした帯乃は、ロザリオのチェーンネックレスを首もとに垂らしていた。
浮き出た鎖骨と締まった体。
血管が筋のように走る腕はつい見てしまう美しさがある。
「腹筋、綺麗ですね……」
ダンサーのタヤは筋肉には自信があるが、帯乃の肉体に戸惑いを隠せなかった。
そういえばジムで有名だった。
「触る?」
帯乃がタヤに詰め寄る。
「えっ、え……」
トンと背中が壁につく。
帯乃は意地悪く手を付いてタヤを見下ろした。
目の前でスターの裸を目にしている状況に慣れろと言う方が無理がある。
「あの……帯乃さん」
「ん?」
サラリと垂れた髪が頬に触れそうな距離。
「……近いです」
「うん。知ってる」
じーっと。
吸い込まれそうな深い瞳に見つめられ心臓が落ち着かない。
タヤはゆっくりと手を上げた。
震える指で帯乃の腹に触れる。
「あっ」
「へっ? す、すみませんっ!」
わざと甘い声を上げた確信犯は濡れた眼でタヤを見つめる。
「どう?」
「か……硬いですね、やっぱ」
真っ赤になって答える。
やば……エロい。
帯乃はすっと離れて微笑んだ。
「脱いで」
「えっ」
「後から入ってきなよ」
「ちょちょっ、帯乃さんっ?」
するりと下に落とし、Tシャツ姿になったタヤに囁く。
「今日は泊まっていきなよ」
わかりやすく紅くなるなあ。
帯乃はタヤの幼い横顔を見て癒された。
それから手を引いて風呂場に向かう。
「おっ、俺着替え持って」
「なくて当たり前。貸したげる。ってか好きなのあげるよ」
廊下を突っ切り、黒い扉を開く。
ふわっと良い香りがバスルームから漂う。
タヤは顔を上げて固まった。
「凄いでしょ。ここはこだわったんだ」
壁一面のガラス。
東京の夜景を空から見下ろしているみたいだ。
ネオンにビルの明かり。
遥か下の車のヘッドライトが線になってちらつく。
「天窓作っても星はこんなに見えないからさ」
「いやもうなんていうか……ってなんで帯乃さん脱いでんですか!」
「え? ダメ?」
バッと顔を覆ってタヤが壁際に後ずさる。
上半身を露にした帯乃は、ロザリオのチェーンネックレスを首もとに垂らしていた。
浮き出た鎖骨と締まった体。
血管が筋のように走る腕はつい見てしまう美しさがある。
「腹筋、綺麗ですね……」
ダンサーのタヤは筋肉には自信があるが、帯乃の肉体に戸惑いを隠せなかった。
そういえばジムで有名だった。
「触る?」
帯乃がタヤに詰め寄る。
「えっ、え……」
トンと背中が壁につく。
帯乃は意地悪く手を付いてタヤを見下ろした。
目の前でスターの裸を目にしている状況に慣れろと言う方が無理がある。
「あの……帯乃さん」
「ん?」
サラリと垂れた髪が頬に触れそうな距離。
「……近いです」
「うん。知ってる」
じーっと。
吸い込まれそうな深い瞳に見つめられ心臓が落ち着かない。
タヤはゆっくりと手を上げた。
震える指で帯乃の腹に触れる。
「あっ」
「へっ? す、すみませんっ!」
わざと甘い声を上げた確信犯は濡れた眼でタヤを見つめる。
「どう?」
「か……硬いですね、やっぱ」
真っ赤になって答える。
やば……エロい。
帯乃はすっと離れて微笑んだ。
「脱いで」
「えっ」
「後から入ってきなよ」
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