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私を見て
第4章 甘い時間と罪の味
あの体育祭のあと。
辻くんのクラスは隣だから、廊下で見掛けることが多々あった。
その度顔が赤くなって大変だった。
困ってたから助けてくれたんだから。
変に意識しちゃダメ。
そう言い聞かせて、そのまま中学を卒業した。


みんなの流れに乗って彼氏を作っても、私には向いてなくて結局別れて。
バイト先に辻くんが来た時はびっくりした。
それよりも、隣に彼女が居た。
そんな2人を見るのはツラいのに、私のエリアに座るから。注文聞いて、料理だって提供しなきゃいけない。
何故か目がウルウルしてきて。


でも、仕事中、刺さる位の視線があって。
それは逃げても追って来て。
週1ペースでやって来て。

いつも来る視線が怖かったの。
お願い、見ないで。って思ってたけど。



本当は嬉しかったの。


でも、私はバイトも辞めて、高校を卒業して。
今の学科で、彼氏と出会ったんだ。
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