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私を見て
第4章 甘い時間と罪の味
相手の気持ち?
それは向こうも一緒でしょ?
私の気持ちは考えてないじゃない。


話をしている間に侍女達は私に服を着せて、ベッドのシーツを換えて出て行った。
残されたエストと私は会話も無かった。


「茉莉、私と話をしたくなくても。茉莉を助けた、部屋の外で様子を伺っている奴には話してやれ」
エストが部屋のドアを開けると辻くんが居た。


「茉莉と話せ」
エストが廊下に出るのと入れ替わりに辻くんが部屋に入った。


私はベッドに座ったまま。
気まずくて、下を向いたまま。
でも。何も言わない辻くんが気になって。
こっそり見ると、辻くんも下を向いたまま。


「身体…どう?」
「えっ、どうって…」
「苦しそうだったから。ずっと」
…その時を私は知らない。
廊下で別れた後の記憶が無いのだから。
「たぶん大丈夫」
「そっか…」


またそこから言葉なんて繋がらず、沈黙が支配する。
下を向きながら目だけ盗み見してたら、辻くんが顔を上げた。


「あ~…外で話さねぇ?まだ甘ったるい匂いしてる、この部屋」
鼻の頭を左の人差し指で掻いて、天井を仰ぐ。
私も顔を上げて、空気の匂いを嗅ぐ。

ん~?わからないなぁ。

「中庭あるんだよ。なんかの花も咲いてて、小川なんかもあった。そこ、行かないか?」

断れる理由も無い私は大人しく付いて行くことにした。
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