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私を見て
第4章 甘い時間と罪の味
「長谷川?」

黙ったままなのが不安になったのだろうか。
捕まれていた手が頬に触れて。


ぼんやりと頬に触れる指先を感じてた。
心配そうに見つめる目を至近距離で見つめ返しながら。
撫でていた指先に伝わるのは、零れ落ちた涙だった。


不用意に呼び戻された感情は、彼の瞳に写る自分の姿に嬉しいと伝える涙を溢す。
人は、悲しい、淋しい、痛い、辛い、だけじゃなくて。
嬉しくて、切なくて。
拗れてしまった恋心がほどける時にだって涙を流して心を震わすんだ。

零れ落ちる涙に。
ほどけた恋心を、心の奥から認めてしまった私と反対に。


辻くんは、私の涙を拒絶と受け取っていたのだった。
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