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真珠浪漫物語
第13章 茶碗の中の嵐

叶男爵夫人は梨央を、欧米式に抱擁とキスで歓待した。
夫人は海外視察と貿易の仕事の男爵に伴い、数年のヨーロッパ暮らしを経験しているので万事、西洋風なのである。
「梨央さん!やっといらしていただけたわ。まあまあ、景子様によく似ていらしたこと…!本当にお美しくなられて…」
梨央は抱擁とキスを受けながら、ややほっとしたように挨拶する。
「叶様、ご無沙汰いたしまして申し訳ありません。本日はお招きをありがとうございます」
叶夫人は陽気に笑う。
「昔みたいに小母さまと呼んでちょうだい。…そしてこちらが綾香様ね?…まあ…本当に…なんてお美しい方!」
綾香は膝を折り、優雅にお辞儀し挨拶する。
「初めてお目もじいたします。綾香でございます。本日はお招き、ありがとうございます」
叶夫人は綾香のあまりの美しさに目を見張りながら
「…ようこそおいで下さいました。…綾香様のお話で社交界はもちきりだったのよ。北白川伯爵様のところに絶世の美女のご令嬢がお一人加わったと…。噂は真実だったのね」
梨央はおずおずと
「…小母様、お姉様はお美しいだけでなくお優しくて素晴らしい方なの。…私、お姉様と姉妹になれて今とても幸せです…」
と、言い添えた。
「…まあ…!なんと言う美しいお話でしょう!…思えば梨央さんはずっとお一人でお寂しかったわよね…。本当にようございました」
感激屋の夫人は涙ぐんだ。
夫人は海外視察と貿易の仕事の男爵に伴い、数年のヨーロッパ暮らしを経験しているので万事、西洋風なのである。
「梨央さん!やっといらしていただけたわ。まあまあ、景子様によく似ていらしたこと…!本当にお美しくなられて…」
梨央は抱擁とキスを受けながら、ややほっとしたように挨拶する。
「叶様、ご無沙汰いたしまして申し訳ありません。本日はお招きをありがとうございます」
叶夫人は陽気に笑う。
「昔みたいに小母さまと呼んでちょうだい。…そしてこちらが綾香様ね?…まあ…本当に…なんてお美しい方!」
綾香は膝を折り、優雅にお辞儀し挨拶する。
「初めてお目もじいたします。綾香でございます。本日はお招き、ありがとうございます」
叶夫人は綾香のあまりの美しさに目を見張りながら
「…ようこそおいで下さいました。…綾香様のお話で社交界はもちきりだったのよ。北白川伯爵様のところに絶世の美女のご令嬢がお一人加わったと…。噂は真実だったのね」
梨央はおずおずと
「…小母様、お姉様はお美しいだけでなくお優しくて素晴らしい方なの。…私、お姉様と姉妹になれて今とても幸せです…」
と、言い添えた。
「…まあ…!なんと言う美しいお話でしょう!…思えば梨央さんはずっとお一人でお寂しかったわよね…。本当にようございました」
感激屋の夫人は涙ぐんだ。

