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真珠浪漫物語
第20章 運命の選択
梨央は両腕を綾香の首に絡め、甘い口付けをねだる。
綾香は先ほどまでの手荒さを詫びるように、梨央に時間をかけて優しく、且つ濃厚にキスをした。
「…んんっ…ああ…おねえさま…もっと…もっとして…」
「…すきよ…可愛い梨央…」
綾香の巧みなキスに、梨央は翻弄され、我を忘れて酔いしれる。
綾香の舌は、梨央の柔らかく、傷つきやすい果実のような唇を何度も押し開き、白い歯列を難なく割り、滑らかなベルベットのような口内を優しく執拗に犯す。
「…んん…っ…ああ…ん…はあ…っ…おね…えさま…」
濃厚な甘やかすようなキスを繰り返す。
梨央の身体から力が抜けてゆく。
…恋人達の甘やかな濃密な口付けは長く続いた。
「…梨央、もう落ち着いた?」
「…はい…さっきは、嫌いなんて言ってごめんなさい…お姉様…、大好き…!」
梨央は綾香の腕にしがみつき、恥ずかしそうに謝る。
そんな梨央を綾香は愛しくて堪らないように抱き締める。
そして、静かに尋ねる。
「…梨央、話をしてもいい?」
梨央は覚悟を決めたように頷く。
…本当は聞きたくない。
でも、いつまでも避け続けることはできない…。
でも…怖い…!
気弱に俯いてしまう梨央の顔を綾香は両手で優しく覆い、自分の方に向けさせる。
そして、梨央の潤んだ瞳をじっと見つめた。
「…梨央。私と一緒に、イタリアに行こう」
綾香の口から出た言葉が余りにも意外すぎて、梨央は暫く意味が理解できずに、ぼうっと綾香の顔を見つめた。
…え?
お姉様…、今なんて?
「…一緒にイタリアに行こう、梨央…」
綾香がゆっくり諭すように繰り返す。
梨央の瞳が大きく見開かれた。
「…え⁉︎…わ、私と…イタリアに…⁉︎」
信じられないように両手を震わせ、綾香を見つめる。
綾香は梨央の髪を優しく撫でる。
「…ええ…。私は梨央を置いてイタリアに行く気はないわ。でも、歌の勉強はしたい。だから…一緒に来て?梨央…」
瞳に映る綾香の美しい顔が涙で滲みぼやけてくる。
梨央は顔を覆い、静かに泣き出す。
「…梨央?…どうしたの…?…イタリアに行くの、やっぱり嫌?」
不安そうに顔を覗きこむ綾香に梨央は必死で首を振る。
「…違うの…嬉しいの…私…竹子様のお話を聞いてからずっと…お姉様がイタリアに行ってしまわれる…て…どうしよう…て…」
綾香は子供のように号泣する梨央を、胸に強く抱き締める。
綾香は先ほどまでの手荒さを詫びるように、梨央に時間をかけて優しく、且つ濃厚にキスをした。
「…んんっ…ああ…おねえさま…もっと…もっとして…」
「…すきよ…可愛い梨央…」
綾香の巧みなキスに、梨央は翻弄され、我を忘れて酔いしれる。
綾香の舌は、梨央の柔らかく、傷つきやすい果実のような唇を何度も押し開き、白い歯列を難なく割り、滑らかなベルベットのような口内を優しく執拗に犯す。
「…んん…っ…ああ…ん…はあ…っ…おね…えさま…」
濃厚な甘やかすようなキスを繰り返す。
梨央の身体から力が抜けてゆく。
…恋人達の甘やかな濃密な口付けは長く続いた。
「…梨央、もう落ち着いた?」
「…はい…さっきは、嫌いなんて言ってごめんなさい…お姉様…、大好き…!」
梨央は綾香の腕にしがみつき、恥ずかしそうに謝る。
そんな梨央を綾香は愛しくて堪らないように抱き締める。
そして、静かに尋ねる。
「…梨央、話をしてもいい?」
梨央は覚悟を決めたように頷く。
…本当は聞きたくない。
でも、いつまでも避け続けることはできない…。
でも…怖い…!
気弱に俯いてしまう梨央の顔を綾香は両手で優しく覆い、自分の方に向けさせる。
そして、梨央の潤んだ瞳をじっと見つめた。
「…梨央。私と一緒に、イタリアに行こう」
綾香の口から出た言葉が余りにも意外すぎて、梨央は暫く意味が理解できずに、ぼうっと綾香の顔を見つめた。
…え?
お姉様…、今なんて?
「…一緒にイタリアに行こう、梨央…」
綾香がゆっくり諭すように繰り返す。
梨央の瞳が大きく見開かれた。
「…え⁉︎…わ、私と…イタリアに…⁉︎」
信じられないように両手を震わせ、綾香を見つめる。
綾香は梨央の髪を優しく撫でる。
「…ええ…。私は梨央を置いてイタリアに行く気はないわ。でも、歌の勉強はしたい。だから…一緒に来て?梨央…」
瞳に映る綾香の美しい顔が涙で滲みぼやけてくる。
梨央は顔を覆い、静かに泣き出す。
「…梨央?…どうしたの…?…イタリアに行くの、やっぱり嫌?」
不安そうに顔を覗きこむ綾香に梨央は必死で首を振る。
「…違うの…嬉しいの…私…竹子様のお話を聞いてからずっと…お姉様がイタリアに行ってしまわれる…て…どうしよう…て…」
綾香は子供のように号泣する梨央を、胸に強く抱き締める。