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真珠浪漫物語
第20章 運命の選択

「…それで、ずっと様子がおかしかったのね…」
綾香は梨央の絹糸のように美しい髪を梳き上げ、愛しそうに髪にキスをする。
梨央は素直に頷く。
「…梨央を置いてイタリアになんて行けないわ。…貴方は私の大切な恋人なのよ。それに…」
綾香は梨央の額に額を当てて、揶揄うように笑った。
「こんな泣き虫さんを日本に置いて行ったら、心配で心配で、歌の勉強所じゃなくなってしまうわ」
梨央は少し唇を尖らせ、抗議する。
「ひどいわ、お姉様。私、そんな子供ではありませんわ」
尖った唇にすかさずキスをして黙らせる。
「…放って置けないところが可愛いのよ、梨央」
「…お姉様…」
梨央から甘いキスを求める。
「…お父様にお手紙を書くわ…。デビュッタントが終わったら、梨央と一緒にイタリアに行かせて下さい…て」
キスの合間に言葉を交わす。
「…お父様…驚かれるわ…私がイタリアに行くなんて…」
キスは徐々に深いものになる。
「…梨央は何も心配しなくていいの。私が付いているから…私が梨央を護るから…」
「…あ…お姉様…でも…」
…そんなに私は頼りない…?
尋ねようとした唇は綾香の美しい唇に塞がれ、舌を絡ませられ、もう言葉は形にならない。
「…んっ…は…ああ…っ…んん…お姉様…」
「…梨央…可愛い…ねえ…脱がせていい…?」
「…んっ…で…も…もうすぐ着替えの時間…すみれが…来ちゃ…う…」
綾香の手は既に梨央のブラウスのリボンを解き出している。
「大丈夫…勝手には入って来ないから…」
綾香のしなやかな指がブラウスのパール釦を外し、キャミソール越しに小さな乳房をゆっくりと愛撫する。
「…でも…声…聞かれちゃ…う…あ…っ…んんっ…」
綾香の指は魔法のようだ。
他愛もなく、梨央の快楽を引き出して快感の海へと引きずり込もうとする。
「…聞かせてあげたら?…こんな可愛い声…私だけが独り占めするのはもったいないわ」
妖しげな眼差しで笑いながら、梨央の桜貝のように可憐な耳朶を噛む。
「…はあ…っ…ん…っ…ああ…おねえさま…あ…」
…メイドのすみれが、綾香の着替えを持ちながら、廊下を歩いてくる。
綾香の部屋の扉の前で月城に出会い、告げる。
「…綾香様の晩餐のお着替えを…ご不在ですか?」
「綾香様は梨央様と大事なお話中だ。晩餐は2時間程遅らす」
「は、はあ…」
月城は扉を見つめ、口元に笑みを浮かべながら、廊下を去って行った。
綾香は梨央の絹糸のように美しい髪を梳き上げ、愛しそうに髪にキスをする。
梨央は素直に頷く。
「…梨央を置いてイタリアになんて行けないわ。…貴方は私の大切な恋人なのよ。それに…」
綾香は梨央の額に額を当てて、揶揄うように笑った。
「こんな泣き虫さんを日本に置いて行ったら、心配で心配で、歌の勉強所じゃなくなってしまうわ」
梨央は少し唇を尖らせ、抗議する。
「ひどいわ、お姉様。私、そんな子供ではありませんわ」
尖った唇にすかさずキスをして黙らせる。
「…放って置けないところが可愛いのよ、梨央」
「…お姉様…」
梨央から甘いキスを求める。
「…お父様にお手紙を書くわ…。デビュッタントが終わったら、梨央と一緒にイタリアに行かせて下さい…て」
キスの合間に言葉を交わす。
「…お父様…驚かれるわ…私がイタリアに行くなんて…」
キスは徐々に深いものになる。
「…梨央は何も心配しなくていいの。私が付いているから…私が梨央を護るから…」
「…あ…お姉様…でも…」
…そんなに私は頼りない…?
尋ねようとした唇は綾香の美しい唇に塞がれ、舌を絡ませられ、もう言葉は形にならない。
「…んっ…は…ああ…っ…んん…お姉様…」
「…梨央…可愛い…ねえ…脱がせていい…?」
「…んっ…で…も…もうすぐ着替えの時間…すみれが…来ちゃ…う…」
綾香の手は既に梨央のブラウスのリボンを解き出している。
「大丈夫…勝手には入って来ないから…」
綾香のしなやかな指がブラウスのパール釦を外し、キャミソール越しに小さな乳房をゆっくりと愛撫する。
「…でも…声…聞かれちゃ…う…あ…っ…んんっ…」
綾香の指は魔法のようだ。
他愛もなく、梨央の快楽を引き出して快感の海へと引きずり込もうとする。
「…聞かせてあげたら?…こんな可愛い声…私だけが独り占めするのはもったいないわ」
妖しげな眼差しで笑いながら、梨央の桜貝のように可憐な耳朶を噛む。
「…はあ…っ…ん…っ…ああ…おねえさま…あ…」
…メイドのすみれが、綾香の着替えを持ちながら、廊下を歩いてくる。
綾香の部屋の扉の前で月城に出会い、告げる。
「…綾香様の晩餐のお着替えを…ご不在ですか?」
「綾香様は梨央様と大事なお話中だ。晩餐は2時間程遅らす」
「は、はあ…」
月城は扉を見つめ、口元に笑みを浮かべながら、廊下を去って行った。

