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真珠浪漫物語
第10章 甘い蜜の夜
梨央は尚も泣き続ける。
「…ごめんなさい…お姉様…許して…私を嫌いにならないで…お願い…」
そのか細い声を聞いた綾香は、胸を鷲掴みされたような感情に襲われた。
梨央の背後にそっと近づき、背中から優しく抱きしめる。
梨央の華奢な身体がびくりと震える。
「…嫌いになんかならないよ…梨央…」
梨央の身体の震えは止まらない。
綾香は幼子をあやすように梨央の髪を優しく撫でた。
「…私も梨央が大好きだよ…嫌いになんかならない…大丈夫…」
梨央は綾香の腕にしがみつく。
「…お姉様…!…でも…でも…梨央はお姉様をお姉様として好きなのではないの…!…梨央はお姉様を1人の人として好きなの…愛しているの…!」
「…梨央…」
梨央が振り返る。
その清らかな瞳には涙が一杯に溢れている。
梨央は目を逸らさない。
「…愛しています…お姉様…誰よりも…」
「…梨央…」
綾香は梨央の必死の思いを感じ取る。
しかし、こうも思い優しく諭す。
「…梨央…梨央は肉親の情に飢えているのよ…貴方は小さな頃にお母さんを亡くして、お父さんとはなかなか会えず、この広くて豪華な屋敷に1人ですごしている…初めて触れあった私が姉だったから…だからその情を恋だと勘違いしているのよ…」
途端に梨央は叫んだ。
「違うわ!私はお姉様を愛しているの!肉親の愛が欲しいのではないわ…!その証拠に…私は…私はお姉様の身体が欲しい…お姉様に触れていただきたくてたまらない…」
「…梨央…」
梨央は自分の身体を抱きしめる。
「…こんな浅ましい…いやらしい私…!でも…でもお姉様が…お姉様が欲しいの…!欲しくてたまらないの…!」
再び嗚咽を漏らす梨央を綾香はじっと見つめる。
そして、優しく声をかける。
「…梨央…こっちを向いて…」
梨央はおずおずと綾香を振り向く。
綾香は梨央の顔を両手で優しく覆い、微笑みながら尋ねる。
「…梨央…私としたいの…?」
梨央は瞬きもせずに必死で頷く。
綾香は静かに微笑む。
「…秘密…守れる?」
「…秘密…?」
「そう…これからここで起こることはすべて一夜の夢…幻…現実ではないの…」
「…お姉様…」
「…決して、誰にも言ってはいけない…私と梨央だけの秘密…」
梨央は綾香に魅入られたように呟く。
「…守れるわ、お姉様…」
綾香は妖しく笑った。
そして、手を差し伸べる。
「…おいで、私の可愛い梨央…」
「…ごめんなさい…お姉様…許して…私を嫌いにならないで…お願い…」
そのか細い声を聞いた綾香は、胸を鷲掴みされたような感情に襲われた。
梨央の背後にそっと近づき、背中から優しく抱きしめる。
梨央の華奢な身体がびくりと震える。
「…嫌いになんかならないよ…梨央…」
梨央の身体の震えは止まらない。
綾香は幼子をあやすように梨央の髪を優しく撫でた。
「…私も梨央が大好きだよ…嫌いになんかならない…大丈夫…」
梨央は綾香の腕にしがみつく。
「…お姉様…!…でも…でも…梨央はお姉様をお姉様として好きなのではないの…!…梨央はお姉様を1人の人として好きなの…愛しているの…!」
「…梨央…」
梨央が振り返る。
その清らかな瞳には涙が一杯に溢れている。
梨央は目を逸らさない。
「…愛しています…お姉様…誰よりも…」
「…梨央…」
綾香は梨央の必死の思いを感じ取る。
しかし、こうも思い優しく諭す。
「…梨央…梨央は肉親の情に飢えているのよ…貴方は小さな頃にお母さんを亡くして、お父さんとはなかなか会えず、この広くて豪華な屋敷に1人ですごしている…初めて触れあった私が姉だったから…だからその情を恋だと勘違いしているのよ…」
途端に梨央は叫んだ。
「違うわ!私はお姉様を愛しているの!肉親の愛が欲しいのではないわ…!その証拠に…私は…私はお姉様の身体が欲しい…お姉様に触れていただきたくてたまらない…」
「…梨央…」
梨央は自分の身体を抱きしめる。
「…こんな浅ましい…いやらしい私…!でも…でもお姉様が…お姉様が欲しいの…!欲しくてたまらないの…!」
再び嗚咽を漏らす梨央を綾香はじっと見つめる。
そして、優しく声をかける。
「…梨央…こっちを向いて…」
梨央はおずおずと綾香を振り向く。
綾香は梨央の顔を両手で優しく覆い、微笑みながら尋ねる。
「…梨央…私としたいの…?」
梨央は瞬きもせずに必死で頷く。
綾香は静かに微笑む。
「…秘密…守れる?」
「…秘密…?」
「そう…これからここで起こることはすべて一夜の夢…幻…現実ではないの…」
「…お姉様…」
「…決して、誰にも言ってはいけない…私と梨央だけの秘密…」
梨央は綾香に魅入られたように呟く。
「…守れるわ、お姉様…」
綾香は妖しく笑った。
そして、手を差し伸べる。
「…おいで、私の可愛い梨央…」