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真珠浪漫物語
第12章 美しき薔薇の番人
晩餐が済んだあと、梨央は入浴を済ませ、ナイトドレスに着替えた。
白いシルクのそれは襟元にレースがあしらわれ、清楚な梨央によく似合う。
ドレッサーの前に座り、メイドに髪をブラッシングしてもらっていると、軽いノックの音が聞こえ、綾香が顔を覗かせる。
「…お姉様!」
梨央は嬉そうに笑った。
中に入りながら綾香は
「私が代わるわ」
と言い、メイドと交代し梨央の髪をブラッシングする。
メイドが部屋を出たのを確認すると、梨央が振り向きざまに綾香にしがみつく。
「お姉様!…私、怖い…」
「どうしたの?」
梨央は綾香の腰に抱きつき、顔を埋める。
綾香からは麝香の香りが漂う。
…お姉様の匂い…大好き…。
離れがたい思いから、梨央は更に抱きついている腕に力を込める。
「…縣様…もしかして…私とお姉様の関係に気づいていらっしゃるんじゃないかしら…」
…あの言葉、あの眼差し…
いつも穏やかで優しい縣があんなに強い眼差しで梨央を見つめ、手を握りしめたことはなかった…。
綾香は優しく梨央の髪を撫でる。
「…さあ、それはどうかしらね…」
「だって…急にあんなこと…お姉様の前で求婚なさるなんて…」
梨央はその時の記憶が蘇り、辛そうに目を伏せた。
梨央の美しい絹糸のような髪を撫でる。
「…梨央は縣さんが好き?」
梨央は小さく頷く。
「…お慕いしています。…小さな頃からまるでお兄様みたいに優しく接してくださって…お父様がご不在がちでも、私が安心してこの屋敷で暮らせたのは縣様の庇護があったからですわ…」
…でも…と、梨央は熱い眼差しで綾香を見上げる。
「私はお姉様に巡り会って…人を愛することを知りました…そして恋の苦しさも、恋の喜びも…お姉様は私に教えてくださったわ。私は…お姉様を愛しています…」
「…梨央…」
綾香が梨央の顎を掬い上げるように持ち上げ、唇を奪う。優しく、徐々に情熱的に…。
「…んっ…ああ…お姉様…すき…!」
喘ぐように訴える梨央に綾香は濃厚に舌を絡め、梨央の柔らかな口内を蹂躙し、そして不意に唇を離す。
「…あ…んっ…おねえさま…」
潤んだ瞳で綾香を見つめ、その続きをねだる梨央の頬を優しく撫でる。
そしてスツールから梨央を抱き起こし、手を取りながら耳元で囁いた。
「…梨央…秘密の花園に行きましょう」
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