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帝警備淫夢譚
第12章 城田美和、秘密特訓に励む
会社に戻ろうとした私に馬場さんが言う。
「美和ちゃんは調査員じゃないんだってな。なかなか良い筋をしてるように思ったんだが」
「そうなんですよー最近まで銀行のOLでした」
「ふーん、そうか。それで、調査員になりたいのか?」
「そうですね。でも松葉さんは難しいって」
「まあ、正規ルートではなあ。けど、俺の訓練を受けたって言えば、有田はビビって調査員にしちゃうかもな」
「…えー、でも松葉さんに、馬場さんに気を付けるように言われてるんですけど!」
「あの野郎…あいつは美和ちゃんが俺に惚れると困るからワケの分からんことを言ったんだ。美和ちゃん、ちょっとこの椅子座ってみ」
「変なことしないで下さいよ」
「しないしない。高度なイメージトレーニングだよ。頭の中で実戦経験を積むわけよ。睡眠学習みたいなもんだ。寝ながら貴重な実戦経験を繰り返せば、これ以上ないトレーニングになる。すごいだろ!」
よく分からないけど、椅子に座るだけなら大丈夫かな。それに松葉さんもすぐに帰ってくるみたいだし…何より訓練というのに興味がある。格闘も実戦だったら良い経験になるよね。
「深く腰掛けて。興奮して椅子から落ちたら怪我するからねえ」
興奮?興奮ってなんだろ?
馬場さんが私の顔の前に手のひらを掲げた途端。
意識が飛ぶ。
「美和ちゃんは調査員じゃないんだってな。なかなか良い筋をしてるように思ったんだが」
「そうなんですよー最近まで銀行のOLでした」
「ふーん、そうか。それで、調査員になりたいのか?」
「そうですね。でも松葉さんは難しいって」
「まあ、正規ルートではなあ。けど、俺の訓練を受けたって言えば、有田はビビって調査員にしちゃうかもな」
「…えー、でも松葉さんに、馬場さんに気を付けるように言われてるんですけど!」
「あの野郎…あいつは美和ちゃんが俺に惚れると困るからワケの分からんことを言ったんだ。美和ちゃん、ちょっとこの椅子座ってみ」
「変なことしないで下さいよ」
「しないしない。高度なイメージトレーニングだよ。頭の中で実戦経験を積むわけよ。睡眠学習みたいなもんだ。寝ながら貴重な実戦経験を繰り返せば、これ以上ないトレーニングになる。すごいだろ!」
よく分からないけど、椅子に座るだけなら大丈夫かな。それに松葉さんもすぐに帰ってくるみたいだし…何より訓練というのに興味がある。格闘も実戦だったら良い経験になるよね。
「深く腰掛けて。興奮して椅子から落ちたら怪我するからねえ」
興奮?興奮ってなんだろ?
馬場さんが私の顔の前に手のひらを掲げた途端。
意識が飛ぶ。