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PM2時〜パッカー車の恋人〜
第14章 見えない恋敵

俺の家にサラが遊びに来てからすぐの仕事帰り、サラの職場近くでサラを待ち。
少しだけ、ドライブする事にしたんだ。
いつものようにサラを抱き締めて、耳元に唇を寄せた時に、しっかりと目につくようにつけられた紅い印。
それを見て、俺の心臓がドクンと動くのを感じた。
「サラ?旦那さん、何か変わった事とかない?」
「え?いつもと変わらないよ。なんで?」
「そっか。ならいいんだ。何でもないよ。」
サラは気付いていないが、明らかにサラの旦那さんは、俺の存在に気付き始めている。
それは初めての俺への挑発。
そして初めての警告。
俺はそれをしっかりと瞳に焼き付けて、受け入れる。
サラにこの事を伝えたら、素直なサラは、動揺して絶対ボロを出す。
だから、サラには伝えない。
今まで通りの生活を送れば、バレないはずだ。
見えない恋敵の挑発に俺は乗ったりしない。
サラを失いたくないから、冷静に対応するんだ。
まだ相手は、怪しんでいるだけで、様子を見ているだけだろう。
サラ…ごめんね。
君を愛しているんだ。
だから、俺は君の旦那さんの警告を無視するよ。
君と一緒にいるために…。

