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PM2時〜パッカー車の恋人〜
第16章 お揃い

「時間は短いけど…そのぶん濃密に愛してあげるから…。」


耳元で甘く優しく囁くアズの声が頭に響く。

色気のあるアズの掠れたハスキーな声が私は好き。

私にだけ囁かれるアズからの甘いセリフの数々…。

それだけで贅沢で、優越感に浸れそうなのに…。

たくさんの愛を私に与えてくれる…。

愛してるという言葉だけでは、言い表せないくらいの愛を私に注いでくれるんだ…。

いつもより激しく私を求めるアズ。

いつもより荒い呼吸。

いつもより早い鼓動。

いつもより、せわしない愛撫。

そして切な気なアズの表情。

アズに余裕がない事は、よくわかる。

いつも優しく私の肌を移動するアズの唇も、今日は時折強く吸い付いてくる。

あくまでも痕が残らないようにだけど…。

それでも私は嬉しかった。

激しくアズが自分を求めてくれているのを、感じる事ができるから。

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