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PM2時〜パッカー車の恋人〜
第16章 お揃い

「どう?落ち着いた?それともまだ足りない?」
「アズ…!好きっ!」
そんなアズの優しさが嬉しくて嬉しくて、アズの胸に飛び込んだ。
「アハハ!サラは、やっぱり可愛いねっ。」
「アズ…帰りたくない。一緒にいる…。」
「旦那さんは?いいの?このまま俺のとこ来る?」
「………っ。」
「そんな事、急には出来ないだろ?そんな簡単に考えられる事じゃないよね?」
「うん…。」
「サラ?俺も離れたくないよ。サラが、旦那さんと別れて俺のとこに来るなら、俺は全力でサラを貰いに行く。それが、どんなに辛い道程になったとしても、必ずサラを幸せにする。」
「アズ…。」
「でも、今まだサラは、旦那さんも好きなんでしょ?だったら、ゆっくり進めばいいんじゃない。いつか、サラが俺を選んでくれるように、俺も頑張るから。」
「アズ…わがまま言ってごめんなさい。」
「いいよ。サラの気持ち嬉しかったよ。俺も本当は、サラを帰したくないんだからさ。」
そう言ってアズが私のおでこを、ピンッと弾いた。
重くなった空気を明るくしてくれるアズ。
いつもそうやって、私を元気にしてくれるんだ。
アズだって、辛い思いをしているはずなのに…。

