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PM2時〜パッカー車の恋人〜
第18章 突然の別れ

封筒を開けると中に紙が二枚入っていた。
一枚は、結羽が書いた結音の入院先の場所が書いた紙。
もう一枚は、結羽、俺、結音が手を繋いだ絵の下に、『パパあいたいよ。』と書かれた紙が入っていた。
結羽が言っていたように、離婚はしたけど、結音はいつまでも俺の息子であることに違いはない。
結音にとっては、たった一人の父親なんだ。
それを考えたら、自然に涙が溢れた。
俺達の勝手で父親がいない生活をさせてしまってるんだからな…。
結音への申し訳ない気持ちが、後から後から溢れてくる。
結音…ごめんな。
涙が落ち着くまで部屋にいた俺は、鏡で顔を確認してから、キッチンへ向かった。
俺には今、サラがいる。
その生活が俺にとっては、今は現実なんだ。
俺にとっては、結音と同じくらい、君も大切な存在なんだ。
一人ぼっちになった俺に、明るい光をさしてくれた君の存在は、今となっては俺にとって、なくてはならない存在になっていたんだ。

