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PM2時〜パッカー車の恋人〜
第18章 突然の別れ

キッチンからは、いい香りがする。
サラが作ってくれる料理は美味しくて、俺はいつも楽しみにしてるんだ。
「サラ!おまたせ!」
キッチンへ入って中を見たけど、サラの姿はない。
料理に使ったフライパン等は、綺麗に洗ってあった。
「サラ!!」
嫌な予感がして、リビングを覗いたけど、そこにもサラの姿はなくて…。
かすかに残るサラの香水の香りが、さっきまでここにサラがいた事を教えてくれる。
テーブルに並べられた料理の横には、サラからの手紙が残されていた。
その手紙を読んで俺は、その場に手紙を投げ捨てた。
なんでだよ!
なんで、サヨナラなんて言うんだよ!
俺がいつ別れたいなんて言った?
さっきまであんなに愛し合っていたのに!
お願いだから、別れるなんて言わないでくれよ!
せっかく気持ちが通じ合えたのに…!
頼むよ!
俺の気持ちを置いてきぼりにしないでくれよ…。
サラ、君を愛してるんだ…。
俺から離れないでよ。

