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PM2時〜パッカー車の恋人〜
第20章 運命のイタズラ

ずっとずっと会いたかった人の名前。
ただの同姓同名かもしれない。
パートさんの話しでは、サラは体調を崩していると言っていた。
そしてこの病院は、サラが住む街にある。
こんな偶然があるだろうか?
俺は開いたドアの中の病室を覗いた。
開いた窓から流れる風が、ベッドで横たわる女性の前髪を優しく揺らしている。
見間違いなんかじゃない!
間違えるはずがない!
遠くからでも、間違えたりなんてしない!
病室に居たのは、会いたくて仕方なかった俺の大切な人。
サラに間違いなかった。
あぁ…。
サラに会う事ができるなんて…。
さっきまで無駄だと思っていた運命に、俺は感謝した。
やっぱり俺とサラは、運命に導かれているんだ。
俺はそう、確信していた。
紗蘭!もう君が何を言おうと、俺は君を離すつもりはないからな!

