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PM2時〜パッカー車の恋人〜
第21章 甘い5日間

何度も頬にチュッ、チュッとキスをくれるのに、一番欲しい唇には、キスをくれない。
見つめ合ったアズが、クスッと笑う。
「キスしたくなっちゃった?」
「……っ!」
「ダメだよ。キスしたら止まらなくなっちゃう。サラの体調が良くなるまでは、お預けだよ。」
「いじわる…。」
そう言って拗ねた私の頭をアズが撫でて、イタズラに笑う。
いつもこうやって、私の心をアズは惑わすんだから…。
「可愛い、サラ。嘘だよ。少しだけあげるから。」
アズの瞳がゆっくりと閉じて、アズの顔がまた近くなる。
アズの長い睫毛に嫉妬しながら、私もゆっくり瞳を閉じた。
チュッ…
この前アズが教えてくれたお揃いの香りが、フワッと鼻をくすぐって、アズの柔らかな唇が、私の唇に遠慮がちに触れた。

