この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
PM2時〜パッカー車の恋人〜
第21章 甘い5日間

アズの手が私の髪を撫でてくれているのが、気持ち良くて、私はいつしか深い眠りにおちていった。
昼寝なのに、グッスリと眠った。
いきなり退院して、涼の出張をいい事に、アズの家に来て、5日間アズと過ごそうとしている。
普通に考えたら、あり得ない事だけど、私の中では何だかこんな事をしていても、落ち着いている自分がいた。
だから、自分の家にいる時よりも、落ち着いて眠れた気がする。
こんなにグッスリ眠れたのは、本当に久しぶりで、体はずいぶんと楽になっていた。
「おはよ。」
瞳を開けた真ん前に優しいアズの笑顔があって、私の胸はキュンと鳴る。
ずっと私の側にいてくれたようで、寝る前と同じ場所にアズがいた。
「アズ、おはよ…。」
照れ臭そうにそう言うと、アズがクスッと笑った。

