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PM2時〜パッカー車の恋人〜
第21章 甘い5日間

不思議そうに私がアズを見ると、アズが私の顔をジッと見つめる。


「サラの可愛い寝顔、ずっと見てたんだ。」

「えっ?」

「サラをゆっくり見るのが、あまりに久しぶりだから、気付いたら、ずっと見てた。」

「やだっ。肌ボロボロだし…。何か私、魅力ないよね…。」


今までは毎日気にしていたスキンケア。

体調を崩してからは、放置状態で…。

さらに栄養をちゃんと摂っていなかったから、肌はカサカサ…。

そんな状態の自分を、ずっとアズに見られていたなんて、すごく恥ずかしかったし、アズに嫌われてしまうのではないかと、不安にもなっていた。


「肌の状態なんて、どうでもいいんだよ。無防備に寝てるサラが、あまりに可愛かったから、見てたんだから。」

「アズ…。」

「俺の側で安心しきって寝てるサラが、可愛かったんだよ。そんなサラの寝顔見てたら、すごい幸せ感じた。」

「ありがとう。」

「こちらこそ。俺の所に戻ってきてくれて、ありがとう。もう二度と、離さないよ。」

「うん。」

「サラ、好きだよ。」

「私も。」


アズの腕の中にギュッと包まれて、私はホッとした。

この暖かい腕の中に、いつまでもいたい。

アズと一緒に過ごせる贅沢な時間を、私は満喫していた。

自分を心配しながら、出張へ行った旦那さんの事も忘れて。


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