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PM2時〜パッカー車の恋人〜
第22章 強まる絆

はい、そうですか!って簡単にすむ問題ではない。
涼に話した所ですぐに離婚できるわけでもないし、離婚したとしても、慰謝料とか色々な問題が出てくる。
アズとすぐに一緒になれない事は、私だってよくわかっている。
「サラ…愛してるから。絶対に俺のとこに戻ってきて。」
「うん…大丈夫だよ。戻ってくる。」
私の頬に優しくアズの手が触れる。
その手はわずかに震えていて、アズの不安を感じた。
見つめる瞳もキラキラと潤んでいて、私も胸が締め付けられるような思いになった。
見つめ合う二人の時間は、ゆっくりと流れて、どちらからともなく、瞳を閉じて唇を重ねた。
チュッ…チュッ…
と繰り返される確認するようなぎこちないキス。
不安な気持ちを脱ぎさるように、お互いを確かめ合う。

