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PM2時〜パッカー車の恋人〜
第22章 強まる絆

いつも優しく優しく私を抱くアズとは、別人のアズがそこにはいた。

熱い視線を絡めたアズが、私の唇を荒々しく塞いだ。

強く押し付けられた唇の間からアズの舌が私の口内に入ってくる。

私の舌を見つけると、蛇のように絡みついて、ねっとりと舐めていく。

アズと二人溶けて一つになってしまいそうな感覚。

それくらいに蕩けるような深く激しいキスだった。

私の唇から離れたアズの唇は、私の耳に移動して、私の耳をハムハムと甘噛みして、輪郭を舐めていく。

そのまま首筋に移動したアズの唇は、遠慮もなく赤い花をそこに散らしていく。
俺の物だと、私に再度刻み込むように、付けられた赤い花。

そこにアズの迷いは、一切感じられなかった。

アズは本気で、私と一緒になろうと考えてくれている。

それを感じて私も、嬉しくなる。

もう大丈夫。

アズと歩いていける。

あとは踏み込む自分の勇気だけだ。

そんな事を考えていると、アズが優しく私の名前を呼んだ。


「…サラ?」

「んっ?」

「今は何も考えないで。俺を感じていて。何も考えられないくらい、感じさせてあげる。」


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