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PM2時〜パッカー車の恋人〜
第23章 嫉妬と怒り

私の体がベッドの上にポンと弾んで、すぐに涼の体が覆い被さってきた。
「忘れるんだ!何もかも。最初から、何もなかったんだ!」
「やっ…だっ!涼!」
涼の体を押したけど、ビクともしない。
しかも体を押した私の手を頭上に束ねて、涼の腕によって、ベッドに押し付けられた。
すごい力…!
こんなに、乱暴で無理矢理な涼を見るのは初めてで、私は涙目で涼を見つめた。
怒りに満ちた涼の冷たい瞳に見つめられて、体がビクッと震える。
やだ…、怖い…。
こんな涼、知らない…。
「やだっ!やめて!」
「やめない!俺が全部忘れさせてやる!俺じゃない男に抱かれた体にまた、俺を刻んでやる!目を覚ませ!紗蘭!!」
こんな状態で、涼に抱かれたくない。
涼は今、私を求めているわけじゃない。
ただ嫉妬と怒りで私を抱こうとしているだけだ。
それにまだ、話は終わってないのに…。

