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PM2時〜パッカー車の恋人〜
第23章 嫉妬と怒り

「やだ!やだよー!」
泣き叫ぶ私の事を無視して、涼が私の服を脱がしていく。
耳から首筋に這っていく涼の舌に、体は熱を帯びていく。
こんなに嫌なのに…。
体は反応してしまうなんて…。
「人の物に平気で跡を付けるなんて、ふざけたヤローだ。」
「ごめんなさい…。」
「こんなにキスマークを付けられて、よく俺の前に平然と帰ってこれたな!」
「……っ!!!」
首筋にガリッと痛みが走る。
アズが優しく付けてくれた愛の印に痛みが走って、そこから温かな液体が流れるのを感じた。
噛みつかれたそこから、流れ始めた私の血液を、涼がペロッと舐めとる。
「やっ…あぁっ!」
「この血液さえも全て、誰にも渡したくない。全て俺の物だ。」
「涼…落ち着いて。」
「落ち着いてなんて、いられるか!!お前は、俺の妻なんだぞ!他の奴に渡す程、俺はお人好しじゃない!」
もう、涼を止められない…。
そう感じた。
ずっと我慢してただろう、涼の怒りは簡単に鎮める事なんて出来なかった。
それだけの苦痛を、私は涼に与えていたんだ…。
これで涼の怒りが少しはおさまるなら…。
そう思う自分がいた。

