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PM2時〜パッカー車の恋人〜
第23章 嫉妬と怒り

私の足の間から流れる白濁液を、自分で拭いていると、さっきまでの涼との行為を思いだし泣けてきた。
私、どうしたらいいんだろう…。
でも、諦めちゃダメ。
ちゃんと涼に伝えなくちゃ。
涙を拭い服を着て、部屋を出ると涼を探した。
「涼…?」
リビングにも、どこにも涼の姿はない。
さっき脱いだスーツも、玄関にあった靴もなくなっている。
どこにも、涼の姿はなかった。
「涼!!」
玄関のドアを開けて外を見ても涼の姿はどこにもなかった。
涼…どこへ行っちゃったの?
部屋に戻り携帯を見ると、涼からメールが届いていた。
『紗蘭、今は冷静に話を聞く事が出来ない。しばらく時間をくれないか?落ち着いたらまた、その時に話を聞く。しばらく家には帰らない。紗蘭の顔も、しばらくは見たくない。ごめん。』
アズとの関係を涼が知った今、もう後戻りすることは出来ない。
涼が出ていってしまったから、これ以上の話し合いも出来ない。
私は先の見えない未来にまた、不安で一杯になってしまった。

