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PM2時〜パッカー車の恋人〜
第28章 夫vs彼氏

「まず、君の事を教えてくれないか?名前しかまだ知らないんだ。」

「はい。久遠青音、29歳です。古紙回収ドライバーしてます。サラさんのお店へ段ボール回収に行ってサラさんと、出逢いました。」

「どっちから声を掛けたの?」

「どちらからともなく、最初は他愛ない話から、その後に年齢、出身地、血液型と共通点があって、どんどん仲良くなりました。」


やはり、職場での出逢いだったのか…。

紗蘭を働きに出さなければ、二人は出逢わなかったんだな…。


「君は、こんな広い家で一人暮らしなのかい?」

「実は、俺バツ1なんです…。子どもも一人います。」

「えっ?」


彼の突然のカミングアウトに、俺は驚きを隠せなかった。

何と言うか、彼の容姿からは、子どもがいるようには、全然見えない。

しかも、まだ20代なのに、バツ1だなんて、更に驚きだ。


「紗蘭は、その事を知っているのか?」

「はい、話しました。最初は動揺していましたが、今はそれでもいいと、受け入れてくれています。」


そうか…。

紗蘭にとって、離婚歴や子どもがいる事は、気になる事ではないんだな…。

そこまで、彼を好きなのか…。


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