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PM2時〜パッカー車の恋人〜
第29章 出された条件

「俺達が本気なのか、それを確かめようとしてるんだと思うんだ。」
「確かめる…?」
「そうだよ。本気で愛し合っているなら、距離も会えない時間も関係ないはずだろ。これでダメになってしまうなら、その程度の関係だったって事。その程度の愛なら、離婚する必要もないって事だよ。」
「そっか…。そうだね。」
アズの言っている事は、すごく良くわかる。
これは涼がくれたチャンスなんだもん。
二人で乗り越えなきゃ、これから先だって、何か困難があれば崩れてしまうに違いない。
アズが優しく私の髪を撫でて見つめる。
「大丈夫。そんな簡単にサラへの気持ちは、かわらないから。俺は自信あるんだけど、サラは自信ないの?俺への気持ちは、そんな簡単な物なの?」
ん?と優しく私の顔を覗きこんだアズに私も微笑んで答えた。
「私も、気持ちは変わらないよ。でも…。」
「でも…?何?どうした?」
「アズは、格好いいから、他の人にとられちゃわないか、心配。」
そう言った私の唇をアズの唇が塞いだ。

