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PM2時〜パッカー車の恋人〜
第30章 PM2時の君

「ねぇ、アズ…最後にキスして。アズのキス、ちゃんと覚えておきたいの…。」
「うん。何度でも思い出せるようなキスをあげるから。」
「アズ…愛してる。」
「俺もサラの事、誰よりも愛してるよ。」
俺達は今までの愛を確かめるように、激しいキスを交わした。
お互いに忘れないで!そんな気持ちを込めて、唇から伝わる愛を感じていた。
「アズ…そろそろ行くね。」
そう言って、ドアを開けたサラの腕を俺は引き寄せた。
「これ、サラが預かっておいて。」
「アズ…ありがとう!行ってきます。」
「うん!行ってらっしゃい!」
サラは、俺が渡した俺の青いアンクレットを握って、笑顔で車から出て行った。
そんなサラを俺は、サラの赤いアンクレットを握って見つめていた。
サラ…、二年後必ず君が帰って来るのを、俺は待っているからね。
君に次会った時に、ガッカリされないように、俺ももっと頑張らなくちゃいけないな。
サラ、行ってらっしゃい!
離れていても、俺は君の幸せを祈っているよ。

