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PM2時〜パッカー車の恋人〜
第8章 動物園

アズの好きなライオンを見て、私が好きなペンギンを見た。
入園料は無料なのに、たくさんの動物を見る事が出来た。
「何か懐かしいよね。子どもの頃を思い出すよー。」
「そうだな。この動物園を走り回ってたなぁ。モルモットを抱くのが、何気に怖かったりした。」
「えっ?アズが?」
「そう。何か噛まれそうで怖くて、ビクビクしながら、抱っこした記憶がある。」
「やだっ。可愛い。」
「可愛いとか言うなーっ。お仕置きだぁ!」
そう言ってアズが私のホッペをギュッと摘まむ。
「痛い痛いっ。ごめんてばぁー。」
「もう笑わないか?」
「笑わない!笑わない!」
「そう言って笑ってるぞっ!」
「笑わないってばぁー。」
そんなやり取りをしながら、はしゃいでしまう。
でもこんなやり取りも、楽しいなぁ。

