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PM2時〜パッカー車の恋人〜
第10章 初めての嘘

夕飯を一緒に食べて、今日も家の近所まで送ってくれたアズ。
一緒に過ごす時間は、あっというまに過ぎてしまう。
「来月は、お休みの日合うといいね。」
「休みが合ったら、次は俺の家おいでよ。」
「え?行っていいの?」
「もちろんだよ。俺1人だけだし。」
「じゃあ、電車で行って、アズのお家でお昼ご飯作るよ。」
「手料理、食べさせてくれるの?」
「うん!楽しみにしててね。」
次デート出来る日は決まってないけど、予定を考えて楽しみが増えた。
それだけで何だか、会えなくても、元気に過ごせそう。
今日まであんなに、悶々としてたのに、単純だなぁ。
「じゃあ、また職場でね。」
「うん、今日はありがとう。」
「サラ、瞳閉じて。」
「うん…。」
いつものように、バイバイのキスをアズが優しくしてくれた。
今日も車を降りて、アズの車が見えなくなるまで見送る。
アズ…いつもありがとう。

