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PM2時〜パッカー車の恋人〜
第11章 不安な心

途中のスーパーで買い物をする。
試食販売をしている店員さんが、私達に声を掛けてきた。
「夫婦二人で買い物なんていいね。新婚?」
アズが私の方を見て嬉しそうに微笑んで、店員さんに返事をした。
「そう!俺の奥さん、可愛いでしょ?」
「うんうん!美男美女でお似合いだよ。二人の子どもが出来たら、可愛いだろうね。見てみたいわ!」
「だよね?俺も見てみたいわ。」
子ども…。
その言葉に胸がギュッてなる。
アズは店員さんの言葉を軽く流してるけど、私は流せないよ…。
私とアズの子ども…。
私も欲しいと思うけど、そんな事は出来るはずないんだもん…。
アズは、何でそんなに冷静でいられるの?
アズは、この関係を完全に割り切ってるんだよね。
でなきゃ、結婚してる私となんて、付き合えるはずないもの…。

